イトラコナゾールの適応菌種

イトラコナゾールは真菌(カビ)を殺菌する薬です。
人に感染する一番身近な真菌(カビ)は、水虫(白癬菌)で、足に感染すると水虫であり、爪白癬(爪水虫)体部白癬(ぜにたむし)股部白癬(いんきんたむし)頭部白癬(しらくも)です。
これらは、皮膚にカビが増殖している皮膚真菌症で、この原因は白癬菌以外にもカンジダなどがあります。
その他にも内臓真菌症というカンジダやクリプトコッカスやアスペルギルスを原因とする真菌が、消化管や胃や膀胱など体の内部に異常に増殖する場合があります。普通の健康な人にはありませんが、抵抗力の落ちている人は、このような内臓真菌症が重症化しやすい傾向にあります。
イトラコナゾールは、真菌に対して良く効き、どのような真菌にも効果を示します。
爪白癬など塗り薬で効果のない表在性真菌症とか、呼吸器真菌症や消化器真菌症や尿路真菌症などの内臓真菌症に対しても効果があります。
人の細胞と真菌の細胞の違いは、真菌にはエルゴステロールを主成分とする植物性の細胞膜があり、イトラコナゾーは、このエルゴステロールが作られるのを阻止する働きがありますので、真菌の発育を抑制したり、阻止する事で抗真菌作用を発現します。
特徴としては生体内で分解されにくく、代謝物も主成分と同じような活性があります。
また、脂溶性で組織から徐々に放出されるので、効果が持続します。
特に爪水虫において、短期大量間欠療法として用いられる事(1週間大量服薬をして3週間休み、これを3回繰り返します)が多いです。
また、イトラコナゾールのカプセルと錠剤は、空腹時には吸収が悪く食後すぐに飲む事が大切です。
イトラコナゾールの液剤は吸収率がよいので、空腹時に飲みます。