カビ菌が原因の病気

温度も湿度も高くなる季節になるとカビの増殖が頻繁に起きてきます。カビは何万種類もあると存在するといわれていますが、そのほとんどが人には無害、もしくは有益な働きをすると言われていますが、中には害を与えるものもあります。不安定な気候で体の免疫力が低下したときに体に攻撃をしてきます。カビ菌(真菌)はもともとそれほど強力な菌ではなく、病気の原因になることはまれでした。しかし、医学の発達により弱った体でも生き延びるようになったのです。この抵抗力のない状態が合併症を引き起こす要因となります。カビ菌による被害は様々であり、皮膚に感染するものとして白癬菌があります。内臓に感染するものでは、アスペルギルス菌による気管支肺アスペルギルス症やクリプトコッカス菌による肺炎や髄膜炎などがあります。アレルギーを引き起こすものとしては、トリコスポロンによる夏型過敏性肺炎やアルテルナリアによる気管支喘息やアレルギー性鼻炎などがあります。
真菌の治療薬として使用されるのがイトラコナゾールです。この薬の有効性はイトラコナゾールというトリアゾール系の抗真菌薬です。強い抗真菌活性と幅広い抗真菌スペクトルを特徴とし、白癬菌やカンジダを含めさまざまな真菌に効果を示します。皮膚真菌から呼吸器、内臓真菌まで幅広く適応可能となります。比較的に安全性が高く、各種の真菌症に対応することから病院でも処方される機会が増えています。とくにイトラコナゾールの強力な抗真菌薬は難治性で治療が難しいとされた爪の水虫に対しても一昔前に比べて完治率が格段に上がりました。外用薬での治療が難しい症例ではイトラコナゾールを使用したパルス療法が行われます。今後も新薬の開発や新しい治療法の発見によりカビ菌(真菌)による感染の完治率は上がっていくことが期待されます。