抗真菌薬で気を付けたい飲み合わせ

イトラコナゾールは、病原性のカビであるカンジダやアラセチアなどの真菌の細胞膜成分の生合成を阻害して、真菌の増殖を抑える効能があります。
一般的に消化器や泌尿器などの内蔵真菌症と難治性の皮膚真菌症に用いられ、胃部不快感、腹部の不調、光線過敏症などの副作用が見られ、特に肝機能障害、心不全、中毒性表皮壊死融解症など重大な副作用も確認されているので、他の薬との併用には注意が必要とされています。
薬物過敏症やアレルギーなどの既往歴のある人や肝機能障害、腎機能障害のある人は、イトラコナゾールの使用には細心の注意が必要です。
イトラコナゾールと併用してはいけない薬品は、沢山あります。
カルシウム拮抗薬の働きによって血圧を降下させる効能のあるアゼルニジピンやコレステロール生合成を阻害し肝臓へのコレステロール取り込みを増強する事で血中コレステロール値を減少させるシンバスタチンは、肝機能障害や洞停止など抗真菌薬の副作用を悪化させるので併用を避けるべきです。特に肝臓や腎臓に障害を抱えてコルヒチンを服用している患者は、イトラコナゾールの使用は禁止されています。
更に、大脳辺縁系や視床下部に働いて情動機構を抑制する事で催眠作用や抗不安作用を示すトリアラゾラムと真菌症薬の併用は、副作用である肝機能障害や黄疸に加えて、アナフィラキシーショック様症状を助長するとされています。
統合失調症や小児自閉障害・精神遅滞の治療に用いられる神経系の強力な精神安定剤であるピモジドや循環器系や生殖器系などの治療に用いられるタダラフイルやニソルジピン、エプレレノンなどの併用は危険とされています。
他にも、アリスキレン、プロナセリン、エルゴタミンなど数多くあります。